●解脱――見えた三つのエネルギー
三グナを見たのがちょうど解脱三日前くらいからですね。三グナじゃなくて、二グナしか見えなかったんですが・・・・・・。サットヴァとラジャスだけですね。善性と動性ですけど。
サットヴァというのは白いんです、白の発光体、白銀の光球みたいな感じでした。ラジャスは黄金でしょうね、黄色の発光体でしたから、それが絡み合っているんです。ラジャスが回っているんです。
その次には、円形の中に星がぱーっとちらばっているのが見えました。はじめは天の川みたいに見えたんですけど、実際は丸かったんですね。その円形の中心に三つの点があってそれぞれ白い発光体、黄金の発光体と青緑みたいな発光体がぽあーんと小さい円でみえたんです。
そして次の朝に三つが大きく見えたんです。それは朝だったんですね。朝、ああ見えるな、また三グナだと思ってました。私は最終解脱を意識していたから、三グナから離れて、それを超えて自分の本当の真我を手にとって見つめることをしたかったわけです。だから自分としては、途中の段階だと思っていたんです。
実はそれがラージャ・ヨーガの成就だったわけです。先生から電話があって、
「成就してるじゃないか。」
って言われて、
「ああそうですか。」
といった感じだったんです。自分ではわからなかったんです。
(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
「三グナ」・・・本書によると、「真我とともに始原より存在していた、ラジャス(動性)、タマス(暗性)、サットヴァ(善性)という根本的な三つのエネルギー、この三グナが真我に干渉して、コーザル世界以下の三つの世界ができた。それはまた、私の迷妄の苦しみの始まりでもあった。」(P.279) |