1976年3月11日。心に響いた言葉
◆「光の柱」が貫く
私はアラビア海の白浜の海岸で、この世での自分の使命について自問していました。
「人間の使命とはいったい何だろう」
「何のために私たちはこの世に生れてきているのだろう」
「私の使命は何なのだろう」
この三つのことを心に問いかけながら瞑想する姿勢をとっていました。
その時、目の前のアラビア海を真っ二つにするように、ものすごい光の柱が「バーン!」という轟音とともに落ちてきたのです。稲妻です。続いて、向かって右側のほうのオマーンとの国境の山に、山を切り裂くような稲妻が走りました。
そして、まわりじゅうに次々とカミナリが落ちはじめて、近くにあった木もバリバリッとものすごい音を立てて割れました。
それでも、私は少しも「怖い」とは感じませんでした。ただ、身につけていた2カラットくらいのダイヤの指輪と一文字に六個の小ぶりなダイヤがついたもの、そしてロレックスのダイヤがついた時計をしていたのですが、その3つが窮屈に感じられて、なんとなくはずしていました。
指輪2個と時計をそばに置いて、さらにこう考えました。
「もし、私に使命があるならば、神は私の命を助けてくださるでしょう。もし、私に使命が何もないならば、私の命をすべてあなたの御手に委ねます」
と託身する気持ちになったのです。
次の瞬間、ふと上を見ると、直径50センチくらいの光の柱が真上から私の頭上に落ちてきました。すごい衝撃とともにバリバリッという轟音が轟き、後ろのほうの髪の毛がすべて落ちてしまったのではないかと感じたほどでした。
カミナリが直撃したのであれば間違いなく即死でしょう。ところが、それどころか次の瞬間、私は心が黄金の光に満たされたようになり、足を組んだまま浮き上がるように感じました。そして、眉間の「第三の目」があるといわれるところに、レーザービームのような、ダイヤモンドの輝きのような光が通ったのです。
ああ、これが「霊道」なのかなと思いました。不思議な心地よさに包まれて、天上界に行くとはこういう感じなのだろうか、と、えもいわれぬ心地よさに包まれました。
(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様) |