『宇宙からの大予言』にツッコミ!(その8) ・・・ 松原照子さま
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)からの続き


 「占い・開運・スピ総合 ハピズム」の記事で、
「松原様が25年前に現首相の安倍普三氏のことを予言していた!」という内容のものがあるので、そちらを見て行きたい。

 該当の記事は以下のものである。(※下に要約あり)
「恐怖の男・安倍氏によって日本は●●になる」 25年前に松原照子が予言した怖い内容とは? 
2013.07.31 水 (占い・開運・スピ総合 ハピズム

 〜(前略)〜

 
松原氏は1987年1月に
『宇宙からの大予言−迫り来る今世紀最大の恐怖にそなえよ』(現代書林)という、災害に関する予言が満載の貴重な本を出版している。

 〜(中略)〜

 ところで、本書には、
「政治はこう変わる」という見出しで、当時の中曽根首相や、竹下氏、宮沢氏、福田氏といった自民党の主要人物が今後どうなるかを書いた後、日本の政界の今後を予言した部分に、謎めいた記述がある。

「恐怖の男・安倍氏は、男に生まれながら男人形として、日本の名で世界を歩くでしょう。『はい、わかりました』、この言葉をためらわず言える政治家は生き、少しでも躊躇した政治家に、いい役が回ることはありません」

 これは、大国アメリカの操り人形として動く政治家のみが生き残るという意味ではないか。

「恐怖の男・安倍氏」というのは、普通に解釈すれば、現在の安倍晋三首相の父である安倍晋太郎氏のことを言っていると取れるだが、本書の出版時、安倍晋太郎氏は自民党総務会長で、次に自民党幹事長にもなったが、本が出た翌年にはすい臓がんを患い政界を退いたという経歴を見ても「恐怖の男」と呼ぶべき要素はないように思われる。

 
とすると、これは1987年に安倍晋太郎氏の幹事長秘書となった次男の晋三、つまり現在の安倍首相に対する予言なのではないか。

 松原氏の言葉は、こう続く。

「その人こそ、わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形です。政治家たちのランクを、国民1人ひとりが見極め、日本の国のために命を捧げられるほどの人間選びをしなければ、草も口にできなくなります」

 今月の参議院議員選挙で、安倍首相率いる自民党が圧勝したが、
安倍氏の政策では、「戦争」「原発」の2つのキーワードが「恐怖の男」と呼ばれるに相応しいものとして浮かび上がってくる。

 安倍首相といえば、憲法改正論者であり、15日に行われた長崎国際テレビのインタビューでも「われわれは9条を改正し、その(自衛隊)存在と役割を明記していく。これがむしろ正しい姿だろう」と述べている。これは、「戦争の言葉を身近に感じる流れを作る人物」という描写に当てはまるのではないだろうか。

 次に、もう1つのキーワード「原発」について。松原氏が述べた「草も口にできなくなる」という表現は、原発事故と関係があると考えられないだろうか? 今後起こるである南海トラフ地震などで原発事故が発生すれば、そういった状況は想像に難くない。

 そして、この章の節の最後に、「人形政治家を選んだのもまた国民ということです。これもひとつの人災です」とあるが、安倍首相が人形政治家であるならば。これは現在の日本について言っているのではないかと解釈できないだろうか。

 
『宇宙からの大予言』が書かれた1987年には、まだ現在の安倍晋三氏は自民党幹事長である父の秘書であり、政治家にもなっていなかった。そんな人物の25年も先のことを本当に予言していたということだ。自民党を選択したのは日本国民であるが、松原氏の予言どおり、原発事故や戦争が待ち受けているとしたら、大変な選択をしてしまったかもしれない。ほかの予言に関しては、また別の機会に紹介することにしたい。


(注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 要約すれば、以下の通りである。
○松原様が1987年に出した著書『宇宙からの大予言』「恐怖の男・安倍氏」が登場する。

○これは、普通に解釈すれば、現在の安倍晋三首相の父である安倍晋太郎氏のことを言っていると取れる。

○しかし、安倍晋太郎氏は本書発売の翌年にすい臓ガンを患って政界を引退したので、「恐怖の男・安倍氏」には当てはまらない。

「恐怖の男・安倍氏」とは、安倍晋太郎氏ではなく、息子の安倍晋三氏を予言したものではないか。そう考えれば、「戦争」、「原発」という2つのキーワードが「恐怖の男・安倍氏」として符合してくる。

○松原様は25年も前に、まだ政治家にもなっていなかった安倍晋三氏のことを予言していたのだ!
 上記記事を読めば、少なくない人が「無理やり、現在の安倍晋三首相に結び付けている」と分かるのではないだろうか。

 記事にも書かれている通り、そもそもが「普通に解釈すれば、現在の安倍晋三首相の父である安倍晋太郎氏のことを言っている」ものである。

 しかし、普通に読めばそうなるものを、記事では「本が出た翌年にはすい臓がんを患い政界を退いたという経歴を見ても『恐怖の男』と呼ぶべき要素はない」として否定してしまう。

 単に、
「予言が外れた」で終わりの話なのだが、そう判断せずに現在の安倍普三首相に結び付けて解釈しているのである。


 松原様が具体的に、『宇宙からの大予言』の中でどのようなことを言っているのかを確かめてみよう。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.85-86
 政治はこう変わる

 流れが大きく変わります。それもものすごい早さで、地球表面が、音を立てて変わるのが見えます。真実のある部分を隠しながら、一日一日と変わっていきます。そして、1986年12月に、世界中が恐怖を玄関先で開くことになります。
 中曽根総理は、赤い涙を流し、海外の批判をかう言葉を吐き、苦しい思いをしているところへ、このことがプラスされます。
 各国の問題もこの時点から佳境に入ります。
 
ニューリーダーと騒がれた竹下氏の動きは消え、頭脳明晰な宮沢氏も経理部長どまり、なんの思いもはっきりしない安倍氏だけが、喜びの声をあげます中曽根氏の、任期までもつ動きは、すでに見えません。わが国の政治家に武士道精神はなく、切腹できる大臣は、ひとりとして見当たりません。とんでもないことを実行に移す影武者気取りの人物は、死をもって馬鹿を治すしかないでしょう。田中氏は、もう日の当たる場所を政界で望むことはなく、田中派は解散します。福田氏は、見栄の日々を送り、年を取るぶんだけ、若い人びとに心を貸すことができなくなり、中途半端な動きの流れになります。恐怖の男・安倍氏は、男に生まれながら男人形として、日本の名で世界を歩くでしょう
 まず、「ニューリーダーと騒がれた竹下氏の動きは消え、頭脳明晰な宮沢氏も経理部長どまり、なんの思いもはっきりしない安倍氏だけが、喜びの声をあげます」という文章で「安倍氏」が登場する。

 「ニューリーダー」とは、当時、中曽根康弘政権の後継を巡って自民党内で頭角を現した
安倍晋太郎、竹下登、宮澤喜一の3人を指した言葉で、それぞれの頭文字を取って「安竹宮」とも言われた(※参考:Wikipedia「安竹宮」)。

 つまり、この文脈上で「安倍氏」とは、「ニューリーダー」と呼ばれた3人の内の一人の
安倍晋太郎氏しかいないのである。

 しかも、以下の通り、
これまでと同様のグダグダなデタラメ予言。
「竹下氏の動きは消え」
 ・・・ 竹下登氏は中曽根康弘総理の後、第74代内閣総理大臣になった。

「頭脳明晰な宮沢氏も経理部長どまり」
 ・・・ 宮澤喜一氏は
第78代内閣総理大臣になった。
 まあ、上記記事の論理を使えば、次のように、「予言が外れたのではなく、別の竹下氏、宮沢氏のことを予言したもの」ということになってしまうのだが(笑)
○普通に解釈すれば竹下登氏のことを言っていると取れる。
だが、竹下登氏に「動きは消え」という要素はないように思われる。

  → よって、別の竹下氏のことを予言したもの

○普通に解釈すれば宮澤喜一氏のことを言っていると取れる。
だが、宮澤喜一氏に「経理部長どまり」という要素はないように思われる。

  → よって、別の宮沢氏のことを予言したもの

 順に、松原様の他の予言も見て行こう。

「中曽根氏の、任期までもつ動きは、すでに見えません」

 中曽根康弘氏は1987年11月に後継者に竹下登氏を指名し、余力を持ったまま退任したので、当たりと言えば当たり。

 ただし、退任時期が示されていない上に、任期まで持つか持たないかの二択で当たったに過ぎない。


「田中氏は、もう日の当たる場所を政界で望むことはなく、田中派は解散します」

 これも、まあ、当たりと言えば当たり。

 しかし、田中角栄氏は本書発売の約2年前から、次のような状況にあった。
1985年2月27日 脳梗塞で倒れ入院。言語症や行動障害が残り、以降政治活動は不可能に


※参考:Wikipedia「田中角栄
 予言でもなんでもなく、誰にでも容易に予想できるものである。


「福田氏は、見栄の日々を送り、年を取るぶんだけ、若い人びとに心を貸すことができなくなり、中途半端な動きの流れになります」

 第67代内閣総理大臣だった福田赳夫氏のことを言っているのだと思われるが、漠然とした内容なのでアタリ・ハズレ判定はパス。


「恐怖の男・安倍氏は、男に生まれながら男人形として、日本の名で世界を歩くでしょう」

 ここで上記記事に記載されていた「恐怖の男・安倍氏」というキーワードが出てくるのだが、
「本書発売当時の人物ばかりの予言の中で、なんでこれだけが25年後に首相をやっている安倍普三氏になるんだよ!」という話である。

 先に見た予言で松原様は、当時、「ニューリーダー」と呼ばれていた3人の内、竹下登氏については「消え」、宮澤喜一氏については「経理部長どまり」と予言していた。

 一方、「安倍氏だけが、喜びの声をあげます」とあるので、
松原様は、残りの安倍晋太郎氏が首相になると思っていたのだろう

 そのことが、こちらの予言の「日本の名で世界を歩くでしょう」という言葉に表れている。

 実際には、「ニューリーダー」の中で首相になれなかったのは、安倍晋太郎氏だけだったのであるが(笑)

 そして、もちろん松原様は、安倍普太郎氏が本書発売の翌年にすい蔵ガンで政界を引退することなど予言できていない。

 な〜にが、「安倍氏だけが、喜びの声をあげます」だ。

 なお、「男に生まれながら男人形」という
ヘンな日本語については、これまでも我慢して来たので今回もスルー。


 さらに、松原様の予言の続きを見てみよう。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.86 (※上記からの続き)
 「はい、わかりました」。この言葉をためらわず言える政治家は生き、少しでも躊躇した政治家に、いい役が回ることはありません。
 
わが国の政治は、一部のアメリカ人(われわれの目に写らない一部の人)と影の指導者とともにソ連・中国の流れの中をのらりくらりしている人物に政権を委ねることになるでしょう。その人こそ、わが国が「戦争」の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形です。
 政治家たちのランクを、国民一人ひとりが見きわめ、日本の国のために命を捧げられるほどの人間選びをしなければ、草も口にできなくなります。言い換えれば、現在、抱えている諸問題は、われわれ一人ひとりの国民が、心を忘れたところでの動きであり、人形政治家を選んだのもまた国民ということです。これもひとつの人災です。


(管理人注)「政治はこう変わる」と題された文章は以上で全て。
 「わが国の政治は、一部のアメリカ人と影の指導者とともにソ連・中国の流れの中をのらりくらりしている人物に政権を委ねることになるでしょう。その人こそ、わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形です」とある。

 ここで述べられている「人物」とは「安倍氏」、つまり、安倍晋太郎氏のことだろう。これまでの「安倍氏」についての予言と次のように一致しているからである。
「なんの思いもはっきりしない安倍氏」 = 「のらりくらりしている人物」

「恐怖の男・安倍氏」 = 「わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物」

「恐怖の男・安倍氏は、男に生まれながら男人形」 
 「操り人形」
 既に「安倍氏」と明言しているくせに、「のらりくらりしている人物」、「その人こそ」、「流れを作る人物」などと、突然ぼかし始める松原様。 

 今さら、ぼかして何の意味があると思っているのだろうか??

 
分かり難くなるだけだろーに。

 それはさておき、上記予言では「わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れ」とあるが、これまで見て来た中東やヨーロッパ等の第三次世界大戦を思わせる予言と合せて考えると、松原様は
「安倍晋太郎氏が首相になって、日本もそのような戦争に突入していく(もしくは、戦争への道筋を作る)」と思っていたのだろう。




 以上、最初に引用した記事の次の主張は、デタラメもいいところ。
『宇宙からの大予言』が書かれた1987年には、まだ現在の安倍晋三氏は自民党幹事長である父の秘書であり、政治家にもなっていなかった。そんな人物の25年も先のことを本当に予言していたということだ
 そもそもが、松原様の著書『宇宙からの大予言』大ハズレの予言書

 そこから
前後の文脈を否定して一部を抽出し、無理やり現在の状況に結び付けただけのシロモノに過ぎないのである。




2015.01.20 新規

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て言うか、『宇宙からの大予言』を読めば、松原様に予知能力などないことは分かるダロ・・・