『大世見者 松原照子(ムー 2017年1月号)』にツッコミ!(その8)
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)からの続き。


 松原様のもとに「不思議な世界」から最初に現れたと言う「ブルーグレーのおばちゃま」

 (その1)、(その2)で見た通り、松原様は、1987年に既にその正体を神智学会ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァッキーと明かしていたにも係らず、2015年に正体判明エピソードを再演出した。

 さらに、そのエピソードでは、単に本で見ただけの内容を、「不思議な世界から、こんな言葉と映像が届きました」等と称するという茶番を披露してくれていた。

 当記事では、この、「ブルーグレーのおばちゃま」の初登場エピソードを見て行こう。

 まず、『ムー 2017年1月号』では、その初登場について次のように記載している。
『ムー 2017年1月号(No.434)』 (学研/2016.12)  P.28
 ブラヴァッキー婦人の訪れは
 松原氏にとって変化のサイン

 松原氏によれば、ブラヴァッキー婦人は、松原様のターニングポイントに姿を現すという。
 
最初の出会いは今から32年前だ。当時、神戸で割烹を営んでいた松原氏に「(私たちが話すことを)書きなさい」と訴えつづけ、それを受けて松原氏は、500円の小冊子「恐怖の大予言」を自費出版し、累計9万分を世に送りだした。自費出版としては異例の部数である。


※管理人注:文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
 どうやら、ブラヴァッキー婦人が松原様のもとに現れたのは「32年前」のことで、「1984年」(2016-32)のようだ。

 そして、当時、「神戸で割烹を営んでいた」松原様に「(私たちが話すことを)書きなさい」と伝え、松原様は自費出版で小冊子を発売したらしい。

 続いて、これと同様の話が『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』の方で、もう少し詳しく書かれているので、そちらを見てみよう。
『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』 (松原照子/東邦出版/2016.6) P.100
 ブルーグレーのおばちゃまとの
 出会い
がきっかけで書いた『恐怖の大予言』

 そもそもブルーグレーのおばちゃまは、私がいまのように原稿を書くようになったきっかけを与えてくれた方でした。もう、
35年以上も前のことになります。
 あれ? 「35年以上も前」??

 上記のムーもこちらの本も、どちらも
2016年に発売されたものなのだが、「ブルーグレーのおばちゃま」の初登場が、何故か、ムーは「32年前」で、こっちは「35年以上も前」となっている。後者が正しいのなら、「1981年以前」のことになる。

 
どっちやねん!

 何故、3年以上も開きがあるのだろうか??

 とりあえず置いておいて、続きを見てみよう。
『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』 (松原照子/東邦出版/2016.6) P.100-101 (上記からの続き)
 自分が経営する会社の事務所で仕事をしていたある昼下がり語尾が強く迫力のある声が部屋中に響き渡ったのです。
 
「いまから話すことを書きなさい!」
 一瞬のうちに、声の主に身体を支配された気分になりました。すると
目の前に、ちょっと太めで目のきれいな外国人のおばちゃまが座っておられたのです。
 そのおばちゃまは私に、「書きなさい」「毎日書きなさい」と言ってきました。
 「書けと言われても、文才もないし・・・・・」とためらう私でしたが、その日からなぜか原稿用紙を用意して机に向かうと、鉛筆が走るのです。自分で書いているのか、だれかに書かされているのかもわからないような状態で
書き上げたのが、小冊子『恐怖の大予言』でした。この小冊子を自費で作り上げると、おばちゃまが現れてひと言おっしゃいました。
 「明日から忙しくなりますよ」
 そのおばちゃまは、その後しばらくお越しにならなくなるのですが、ブルーグレーの目が印象的でしたので、それからはブルーグレーのおばちゃまとお呼びすることにしました。

 こちらは、基本的に先に引用した『ムー 2017年1月号』と同じ内容であるが、より詳細になっている。

 最初の出会いは、「自分が経営する会社の事務所で仕事をしていたある昼下がり」のことだったらしい。

 そして、聞こえた声は、「語尾が強く迫力のある声が部屋中に響き渡った」とあるので、頭の中に聞こえたのではないようだ。

 ただし、ムーの方は「神戸で割烹を営んでいた」だったのが、こちらでは「自分が経営する会社の事務所で仕事」とあり、微妙に違っている。

 総合すれば、松原様は当時、
「神戸で割烹料理店の会社を経営していた」と言うことだろうか。


 最後に、これらの内容が
1987年に発売された松原様の著書『宇宙からの大予言』で、どう語られているのかを見てみよう。
『宇宙からの大予言』 (松原照子/現代書林/1987.1) P.38
 ささやく人びとの訪問

 ■ブルーグレーのおばあちゃん

 「あなたはだれ」
 
1982年春のことです。いつものように本を読み、眠ろうとした朝の四時ごろです。ベッドの横に、ロシア系の老婆が立っていました。「おばけ」とよく出会う私は、また「おばけ」かと気にもとめず眠ろうとしたのですが、老婆はいつまでも私を凝視し続けています。ほほはたるみ老婆の顔ですが、グレーの中にブルーが光るその目は、若わかしく燃え、けっして老いた人の目ではありませんでした。
 
「あなたはだれ?」
 と、問いかける
と、急に目の前に大きな画面が広がり、
 「もう、あなたは逃げることができません。これから、大きな仕事をしなくてはならない人です」

 と老婆は日本語で話しかけてきました。
 ん? んん?? ・・・何これ???

 ご覧の通り、これまで見て来たものと
話が全然違う


 続いて(その9)で、違いを整理して比較してみよう。



2017.03.14 新規

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相変わらず、言ってること無茶苦茶だナ、松原様は。