「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その9)・・・越智啓子さま |
※当記事は(その1)、(その2)、(その3)、(その4)、(その5)、(その6)、(その7)、(その8)からの続き
スピ系では大地震が起きると、「『被災地に愛の祈りを!』と言って、皆で祈り出す」と言うのが定番である。
多分にもれず、越智啓子様も同様のことをしているのだが(P.117,118)、越智啓子様の場合、そんな程度じゃ済まない。ナント、愛の祈りで放射能すら除去してしまうのである。
該当の箇所を見てみよう。以下は本書に掲載されている、東日本大震災発生の3日後の2011年3月14日に発信されたメルマガの一部である。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.117
福島原発がとても寂しがっていますので、みんなで一緒に愛と感謝をたくさん、花束のイメージとともに贈りましょう!
福島原発は3基あります。
インナーチャイルドの癒しの応用です。
プルトニウムにも意識があります。いままで無償の愛で私たちの快適な生活のためにエネルギーを電力に供給してくれました。
「いままでほんとうにありがとう! 深く感謝しています」と抱きしめるイメージで、愛と感謝と花束を贈りたいと思います。
イメージなので、ハグをしても大丈夫です。被爆しません。むしろパワーをもらいます。熱を受け取るイメージでクールダウンの応援をしましょう!
必ず落ち着いてきますので、今日は原子力発電所の原子炉さんに愛の祈りをしましょう!
(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
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「福島原発がとても寂しがっています」とか、「原子炉さんに愛の祈りをしましょう!」とか。
何を言ってるんだ、アンタは・・・(汗)
完全に、重度の中二病と同等の妄想領域へ突入してますがな。
まあ、こんなことをしたところで何の影響もあるはずがないのだが、続いて以下は、さらに3日後の2011年3月17日のメルマガの内容である。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.119
福島原発への愛と感謝と花束の祈りが届きました!
福島第1原発の1号機、2号機の2基も落ち着いてきました!
私たちの祈りが届いたと思います!
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なんやて! ホンマか!!
福島第1原発の1号機と2号機が落ち着いて来たんわ、越智啓子様と信者のみなさんのおかげやったんか!!!
・・・んなワケねーだろ。
愛の祈りとやらを送って、それっぽい結果が出たら、自分たちが「愛と感謝と花束の祈りが届」いたからですか? 幸せ楽しそうやな(笑)。
でも、アンタらが愛の祈りとやらをせんでも、同じ結果やったと思うで。
ちなみに、この後、3号機と4号機の783本の使用済み燃料棒に対して愛の祈りをし出すのだが省略。
続いて、越智啓子様が主張する、放射能を平和活用できるようになる方法を見てみよう。(※こちらも、2011年3月17日のメルマガの内容)
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.121
いますぐに動けない方、自分は大丈夫と思える方は、腹をすえていまを受け入れ、自分自身を強化しましょう! これからさらにパワーアップします!!!
太陽をイメージして両手を広げ、「ありがとう!」と元気よく唱えて、小脳(太陽)スイッチをオンにしてください!
小脳が、いま燃えている太陽のパワーと放射能のパワーを変換吸収できる場所になります。
首の後ろのくぼみに手を当てて、「小脳(太陽)スイッチオン!」といってもOKです!
これで放射能を平和活用できるようになります!
子どもたちはすでにスイッチオンになっているので大丈夫です!
舌がしびれたり、頭痛がしたり敏感な方は、何度もやりましょう!
楽になります!
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うっわぁ〜、すっげぇこと言ってるな・・・
どうやら、「小脳が」、「放射能のパワーを変換吸収できる場所」らしく、以下の行為をすると「放射能を平和活用できるようにな」るそうだ。
○「太陽をイメージして両手を広げ、『ありがとう!』と元気よく唱えて、小脳(太陽)スイッチをオンに」する。
○ 「首の後ろのくぼみに手を当てて、『小脳(太陽)スイッチオン!』と」言う。
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何度でも言うわ、何を言ってるんだ、アンタは・・・(汗)
果たして、他の同様の書籍の受け売りなのか、自分で考えたのか。
妄想と現実の区別が付かないようになると、こんなことも平気で言えるようになるんやな。
まあ、仮にこれを真に受けた信者がいたとしても、そもそも、放射能汚染された物や場所には、近づけさせてもらえないのが不幸中の幸いか。
以上、越智啓子様が、ヤバイほどのトンデモなことを言っているのがお分かりいただけると思う。
本来なら、このような文章を読めば「アイタタタタタ・・・」と苦笑するしかないはずである。
しかし、もし、このような文章を読んで「おかしい」と思えないのなら、それは次のケースが考えられる。
○越智啓子様と同等かそれに近いレベルまで妄想と現実の区別が付かなくなって、常識を逸脱してしまっている。 |
越智啓子様の本だけでなく、スピ系・オカルト系では、このような種類の妄想が蔓延している。あちらを読んでも、こちらを読んでも、このような種類の常識を逸脱したおかしな話が溢れている。
そして、このような妄想がまことしやかに記載されているのを繰り返し読むことにより、刷り込みがなされ、次第にそれを当然のこととして受け入れてしまうようになるのである。
※「繰り返し」による刷り込みについては、以下の記事を参照
もちろん、常識が全て正しいとは限らない。しかし、常識をひっくり返すには、それ相応の根拠・証拠が必要である。
越智啓子様を始め、スピ系・オカルト系の教祖たちは、そのような根拠・証拠の提示は一切せずに常識を否定する。「実証性に欠ける」と言っていいだろう。
これまで見て来た通り、書かれていることと言えば、証拠と言うにはあまりに脆弱で、因果関係の不明な「それっぽいだけ」の結果の提示のみである。
当記事では、その都度、越智啓子様の主張を立証する方法を記載して来た。時間の変容、イルカの引き寄せ、天気の操作等に関するものである。
そのような立証作業を一切することなく、安易にトンデモ結論に達して他人に主張し出すのは、一つには、ポジティブ・シンキングで、自分の欲望に「肯定的」な物事の考え方しかできないからである。
「否定的」な考え方も出来ると、自然と「では、証明する為にはどうすればいいか」という考えが出て来るからだ。(※そもそも論で言えば、越智啓子様レベルの主張で「否定的」な考え方をすると、「やっぱ、んなワケねーわ」で終わってしまい、立証作業までたどり着かないのであるが)
また、この手の人たちは薄々、自分の主張がデタラメであることに気づいているのではないかとも思う。
立証作業などしてしまえば、自分が浸っている妄想世界が破壊されることになるから、しない。
そして、立証しようとするそぶりさえ見せずに、安易に、かつ、無責任に、「真実だ」「真理だ」という言葉を多用し、人々を自分の妄想世界に引きずり込もうとするのが、この手の人たちなのである。
続いて(その10)では、精神科医の越智啓子様が行っている過去生療法関連について見て行きたい。
2016.10.18 新規 |
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試しに、高濃度汚染水を飲んでみてくれヨ。
越智啓子様なら、自分のパワーに変換できるはずダロ? |
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