『人類アカシャ全史』にツッコミ!(その10) ・・・ ゲリー・ボーネル様
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)(その8)(その9)からの続き。


 当記事でも引き続き、ゲリー様のインチキ霊視テクニックを見て行きたい。



4.ウソがバレるか否かで、具体的・詳細に霊視するかどうかを判断

 インチキ霊能者は、具体的・詳細に霊視を述べることもあれば、漠然としか述べないこともある。

 その
判断の基準は「ウソがバレるか否か」である。

 例えば、
前世「死んだ人しか知らないこと」などは、ウソであることを立証しようがないので(*)、安心して好き放題、デタラメ霊視を述べる((*)「まだ死んでいない人を前世にしてしまった」等、よっぽどマヌケな霊視をしない限りは)。

 一方、霊視をしている相手本人が知っていることや歴史的事実等は、漠然とした物言いをしたり(「矢を大きくする」)、複数の可能性を示唆したりする(「矢を多く放つ」)。

 ゲリー様で言えば、(その8)で指摘した、次のものは分かり易い事例である。
○5万6000年前にレムリアを最初に統治した人の名前は、「サナンダ」とスラスラと出て来る
○幕末~明治のお龍の別名については、「うまく表現できない」と言って誤魔化す
 これも、「ウソがバレるか否か」で、具体的な名前を言うか否かを判断した結果である。

 また、本書では、古川氏の前世の一つとして
「江戸時代、寺の鐘を作っていた鍛冶職人」が出て来るのだが、古川氏が、当時作った鐘が現在でも残っているかと尋ねると、ゲリー様の返答は次の通りである。
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.117
ゲリー それは・・・・・・ <ナ>の国としか聞こえてきません
古川 <ナ>の国・・・・・? 奴国(なのくに)ならいまの福岡あたりですが、弥生時代の呼び名です。
ゲリー 
その<ナ>というのは日本のどこか、九州かどこかだと思いますが、その場所にあなたの作った鐘があります。
 本当にアカッシクレコードを参照できるのなら、具体的な地名や寺名が言えて然るべきだと思うが、インチキ霊能者のゲリー様には当然、そんなことは出来ない。

 そして、適当に知ってる寺の名をあげても、その寺の鐘の由来を調べられたら、
すぐにウソがバレてしまう

 それで、ゲリー様が選んだ回答が「<ナ>の国」なのであり、かつ、それは
九州を示唆しているが限定しているワケではない
 そして、これが現在の県名を指しているのか、それとも、現在には限定しない国名なのか、それさえも分からない。
 さらに、<ナ>が国名の一部を指していると解釈すれば、次の県名を候補に上げることが出来る。
○先頭に<ナ> ・・・  長崎、奈良、長野
○先頭以外に<ナ> ・・・ 神奈川、山梨、沖縄


※現在に限定しなければ、さらに多くの候補を上げることが出来るであろう。
 こちらも、「ウソがバレるか否か」で判断し、漠然とした回答をして(「大きな矢を放つ」)誤魔化した、分かり易い事例である。



5.証拠・痕跡は消え去るか、調査困難な場所

 インチキ霊能者は、霊視の裏どりをされたら、ウソがバレるので困る。
 よって、「<ナ>の国」のように、調査しようがない回答をして誤魔化す。

 また、超古代文明で言えば、(その3)で指摘した通り、何故か大洋にばかり文明が発達し、現存する大陸には発達しない。
 その理由は簡単、大洋に沈んだことにすれば調査が困難だからである。

 さらに、レムリアで建築物に使用されていた資材はと言うと、、、
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.49
古川 建築資材にはどんなものが使われていたんでしょうか?
ゲリー すべてこの地球上にある自然な材料
によるものです。これからの未来に、オーガニックメタルと呼ばれる材料が開発されることになりますが、ところが、そのオーガニックメタル、すなわち有機的な金属は、すでに<レムリア>時代に使われていたんです。それは多くの原材料を複雑に合成したもので、金属の分子を有機的な分子と組み合わせて作られます。とても柔軟性があり、しかも強い資材です。
古川
 
現在、それは残っていないんですか?
「多くの原材料を複雑に合成したもので、金属の分子を有機的な分子と組み合せて作られ」たものらしい。

 で、古川氏に「現在、それは残っていないんですか?」と聞かれると、、、
『人類アカシャ全史』 (ゲリー・ボーネル+古川益三/VOICE/2002.2) P.49-50
ゲリー 残念ながら残っていません。
古川 どうしてそんな資材を作ったのでしょうか?
ゲリー それは
自然に融解するものだからです。彼らの作ったものはすべて、どんなものでもいずれは地球に帰ることを前提にデザインされてきました。ただ、南極の下に作られたいくつかの構造物は、容易に壊れないもので作られています。それらはピラミッドと同じように、永遠であることを目的にしているのです。
 「自然に融解するもの」で残っていないらしい(笑)

 このように、無くなってしまっているのなら、探し出して証拠として提示は出来ないが、それがウソだと立証されることもない。

 インチキ霊能者にとっては後者が重要で、ウソがバレないように「自然に融解する」設定にして、証拠は消え去ったことにしているのである。


 また、一方で、「南極の下に作られたいくつかの構造物」は残っているらしいのだが、こちらはぶ厚い氷に阻まれて「調査困難な場所」と言う設定である。


 以上、「証拠・痕跡は消え去るか、調査困難な場所」、もしくは、「<ナ>の国」のように、
曖昧な霊視結果で、具体的にどこか分からなくする(つまりは「調査困難」)。

 これが、インチキ霊能者が、インチキであることをバレないようにする為のテクニックの一つなのである。




 ※(その11)に続く。



2017.07.04新規

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エコの思想とか、愛とか、自分たちの理想を古代文明や宇宙人に盛り込んで来るのも、インチキ霊能者の特徴ナ。