「光の時代がはじまりました」にツッコミ!(その12)・・・越智啓子さま |
※当記事は(その1)、(その2)、(その3)、(その4)、(その5)、(その6)、(その7)、(その8)、(その9)、(その10)、(その11)からの続き
当記事では、越智啓子様が行っている過去生療法とやらについて見て行きたい。
過去生療法とは一般的に、対象を催眠状態にして出産以前にまで誘導し(=退行催眠)、その状態で本人が語る過去生をもとに心的外傷等を取り除くと主張されているものである。
この過去生療法は転生や前世を前提とし、本人が現時点で持つ心的外傷等は過去生に起因する場合があるとされる。
おそらく、越智啓子様が行っている過去生療法も同様のものと思われる。
なお、本書は過去生療法について書かれてた本ではない為、詳細には記載されていないが、触れられている箇所もあるので、そちらをを見て行きたい。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.18-19
私のクリニックで行っている「過去生療法」は、その古い思いや感情を解放しているのです。解放されるとほんとうにハートからキラキラの光があふれ出て、まわりがとても明るくクリアに見えてきます。患者さんも目が輝き、笑顔になって、生き生きと若返って見えるようになります。
過去生のマイナスの思い込みや感情を解放することが、さらに輝いて光の自分になるアセンションへのプロセスなのです。思い込みや感情を解放するプロセスを、それぞれの魂が生まれる前に、ちゃんと「人生のシナリオ」として書いてきたのだと思います。
(管理人注)文字に色を付けたのは管理人(以下同様)
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どうやら、越智啓子様が行っている過去生療法では、「過去生のマイナスの思い込みや感情を解放」しているらしい。
そして、この解放とやらが「アセンションへのプロセス」だとし、存在しないアセンションと絡める越智啓子様。
「過去生のマイナスの思い込み」とやらを解放した上で、新たにアセンション等の思い込みを植え付けるワケですな(笑)
まあ、そもそも論で言えば、過去生療法で視えた過去生が「本物の過去生」というのも、新たな思い込みの植え付けなのであるが(※詳細は後述)。
続き。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.19 (※上記からの続き)
私たちは、じつはさまざまな星を旅している「星の旅人」でもあります。日々起きている現象がかけがえのない体験で、その体験をするためにはるばる宇宙からやってきた「星の旅人」であることに気づきはじめています。
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(その10)では触れなかったが、越智啓子様は「前世が宇宙人なのもアリ」である。と言うか、この記述からは、「私たちは皆、あちこちの星を渡り歩いて転生を繰り返している」と読める。
なんか、壮大な話だなぁ(棒)
ちなみに、宇宙人がらみで言えば、越智啓子様はオムネク・オネクという自称金星人の話を真に受けている(P.141,185-190)。
ツッコミ出したらキリがないので詳細には触れないが、自称金星人があっちこっちのオカルト系・スピ系の内容を寄せ集めて妄想を継ぎ足した内容しか言っていない時点で、気づくべきなのであるが・・・
<参考> 越智啓子様が真に受けた自称金星人の本
『私はアセンションした惑星からきた―金星人オムネク・オネクのメッセージ』(オムネク・オネク/徳間書店/2008)
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さらに、続き。
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.19 (※上記からの続き)
いままでは、地球での生活や社会になじめない人が、それぞれ殻のなかに閉じこもっていました。たとえば、引きこもりだったり、うつ病だったり、不登校だったり、パニック障害だったり、社会不適応だったり、嫌な仕事を嫌々ながらやりつづけてきたりということで、ほんとうの自分を表現できないまま我慢してきました。 |
「地球での生活や社会になじめない人」が、つまり、話の流れからすれば「前世で宇宙人だった人」が、引きこもり、うつ病、不登校、パニック障害、社会不適応、嫌な仕事を嫌々やり続ける、などと言う状況になっているらしい。
えらい、単純化やなぁ。
なんとなく部分的には分かるような気がするものもあるが、「嫌な仕事を嫌々ながらやりつづけてきた」人も前世、宇宙人ですか。。。
ちなみに、さっき、「『星の旅人』であることに気づきはじめています」って言うてたけど、アンタがこんなこと書いて先入観与えてるから、過去世療法で宇宙人やった過去生を視る人も出て来るんやで。
「気づきはじめてい」るんやのうて、アンタが新たな思い込みを植え付けてるだけなんやで。
で、そんな人たちが越智啓子様の過去生療法を受けると、、、
『光の時代がはじまりました』 (越智啓子/徳間書店/2012.3) P.19-20 (※上記からの続き)
もう我慢大会は終わりです。はじけて、爆発して、自分らしく表現をはじめましょう!
何年も家のなかに閉じこもっていた人がやっと外出して、久しぶりに動き出しています。じっとエネルギーの充電中だったのです。その充電したエネルギーをいよいよ使う、本領発揮の時代が来ました!
ずっとうつ病だった人が、晴れやかな顔をして、「もう、うつは卒業!」と、笑顔で新しいプロセスに向かっています。それもうつだった期間は無駄ではなくて、自分のなかの光(ほんとうの自分は光で、肉体は地上で体験するために宇宙から借りている器なのです)をほしい人に分けてあげて、光の仕事をしてきたのです。自分で決めた期間が終了すると自然に動き出して、うつを卒業します。
転職したかったけれど、勇気が出せなかった方も、急にむくむくとあふれる勇気と行動力が出てきて、晴れやかにいまの仕事をやめて、ほんとうにやりたかったことにチャレンジをはじめます。
ずっといえなかったほんとうの気持ち、本音をいえて、一時期はびっくりされても、やっと自分の気持ちをまわりに理解してもらえて、すっきりの笑顔になり、奇跡的な家族や和解や音信不通の人からの知らせなど、びっくりの展開になっています。 |
ひきこもりが「外出して、久しぶりに動き出し」たり、うつ病だった人が「笑顔で新しいプロセスに向かってい」たり、転職したかった人が、決心が付いたり。
まあ、所詮、こういうのって主観次第だから、確かに効果がある場合もある。
ひきこもり、不登校、社会不適応・・・本来、あるべきとされる人生の路線から脱落し、劣等感を持っているところへ、
自分の過去生が分かり感動。しかも、現在の状況がその過去生からそれっぽく説明され、理解できたような気になる。
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そして、その高いテンションの時に、前向き・ポジティブに行動するよう説得されれば、容易に誘導されるだろう。
悩み、そして、うつやパニック障害等の精神的な疾患は、先程も述べたように主観次第であるから、前提となる事実(※この場合は、自分の過去生とその過去生に基づく現状の説明)がウソであっても、本人さえ、真実だと思い込めば解決する場合がある。
カルトに騙されている人が、「救世主様のもとで、神の国を地上に実現する為に働いている」と思い込み、主観レベルでは、自分の人生に意味を見い出して充実した日々を送っているのと同じである。
また、逆に、過去生療法が効果を発揮しない場合は、例えば次のようなケースである。
○催眠術にかからない人
・・・ 催眠術にかかりやすい人とそうでない人がいるが、催眠術がかからない人は退行催眠をすることが出来ないので、過去生療法は成立しない。
○退行催眠で視える過去生が偽りであることを知っている人
・・・ そもそも、そのような人は過去生療法を受けようとも思わないのだが。仮に受けて過去生が視え、その過去生に基づいてそれっぽい説明がなされても、ウソだと分かっているので効果を発揮することはない。
○過去生療法を実施する施術者を信用していない
・・・ この場合は越智啓子様だが、「妄想と現実の区別がついておらず、デタラメばかりを吹聴している人」と認識している場合である。
仮に上記の引用であったような「うつだった期間は無駄ではなくて、自分のなかの光をほしい人に分けてあげて、光の仕事をしてきたのです」などと言われても納得することなどなく、「まぁた、妄想と安易な思い付きでテキトーなこと言いやがって」で終わってしまう。
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さて、ここまで、「過去生療法で視える過去生は偽り」という前提で記載して来たが、その療法を行っている越智啓子様自身の過去生がデタラメなのだから、多くを語る必要はないだろう。
所詮、退行催眠で視える過去生は、「自分に過去生があるとしたら、どんなものだと思いますか?」と質問され、想像して答えるものと同レベルのものである。
真実ではなく、想像に過ぎないからこそ、「ムー、アトランティス、レムリアが本当に存在している」と思い込んでいれば、そこでの過去生も登場することになるのである。
なお、過去生療法(前世療法)については、次の記事に詳細に記載したので参考にして欲しい。
ちなみに、越智啓子様、「過去生ヒーリングセミナー」というのも行っているようで、その内容を見てみると、、、
Dr.啓子 過去生ヒーリングセミナー in 名古屋
過去生ヒーリングセミナーとは、今まで行われていたDr.啓子のヒーリングセミナーをより発展させたセミナーになります。
ヒーリングセミナーで行われた内容を基礎に、どのように過去生が見えるのかを啓子先生が分かりやすく解説します。
また、第三の目、松果体の活性化を促し、過去生誘導瞑想やアイリーディングなどのワークをしっかりと行って、お互いの過去生を見れるように、実習での指導もあります。
※ちなみに、参加費は55,000円 |
このセミナーに参加すると、他人の過去生が視えるようになるらしい(笑)
越智啓子様に限らず、前世鑑定、前世リーディングなどの商売もあったりするが、このようなものが商売として成り立つのは正解が分からないからである。
だから、テキトーなことを言っとけば、それで済む。「まだ生きている人を前世として伝えてしまう」などと言った、よっぽどマヌケなことを言わない限り、ウソであることがバレることはない。「死人に口なし」のイタコの口寄せと同じである。
相手を見て、
○なんか、江戸時代の町人っぽい → 過去生は江戸時代の町人でした。
○なんか、ヨーロッパのお姫様っぽい → 中世ヨーロッパでお姫様でした。
○なんか、武将っぽい → 戦国時代、とある大名につかえる武士でした
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てな感じで、自分が相手に抱いた印象をもとに連想して言っとけばいいだけ。
さらに、そのデタラメ過去生に説得力を持たせる為には、その過去生と現在の人生をリンクさせることである。
○今もお祭好きでケンカっぱやいのは、江戸っ子時代の気質が残っているからです。
○高級品嗜好で金使いが荒いのは、お姫様時代の気分がまだ抜けていないからです。過去生で、お姫様の生活を非常に窮屈に感じていたあなたは、今回、「自由な人生を」と思い、普通の庶民に生まれて来ました。
○父親と仲が悪いのは、前世において、仕えていた殿様が亡くなった時に別々の後継者を立てて、まさに骨肉の争いをしたからです。その時の確執がまだ残っています。
しかし、今回、仲直りをして関係を改善する為に、再び親子として生まれ変わって来たということを忘れないで欲しいのです。
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このような感じで、デタラメ過去生と現在を結びつけて、それっぽく説明すると、相手は現在の状況の理由が分かったような気になって信じてくれる可能性が格段に高くなる。
結局、巷でなされている前世鑑定等は、特別な能力どころか、セミナーを受けたり、修行をしたりする必要もなく、誰にでも出来るシロモノなのである。
また、そもそも論として、このたぐいのインチキ霊能力については、「なんで過去生限定なんだよ!」というツッコミどころがある。
相手の記憶を読んで過去生までさかのぼっているのか、はたまた、アカシック・レコードにアクセスしているのか。
どちらにしても、過去生が分かるくらいなら、現在の生も分かるはずで、もし、本当に過去生が視えているのなら、相手の現在、そして、それまでの人生全てもズバズバと言い当てることが出来るはずである。
過去生限定でしか視えない時点で、自ら、ニセモノと公言しているようなものなのであり、それは、「正解が分からない」ことを良い事に、視えているように見せ掛けているに過ぎないのである。
<注>
以上。
な、手品師を魔法使いと勘違いする思考レベルの人、相応の内容だったろ?
2016.11.08 新規 |
(※「AIRランキンク」゙さんの精神世界ランキング。クリックすると、当HPに一票入れたことになります)
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インチキ霊能者がカネ取ってセミナーして、インチキ霊能者を増殖させるなヨ。 |
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