『大世見者 松原照子(ムー 2017年1月号)』にツッコミ!(その12)
※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)(その8)(その9)(その10)(その11)からの続き。


 1987年発売の『宇宙からの大予言』と、2016年発売の『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』とで、全く異なる「ブルーグレーのおばちゃま」
初登場エピソードを披露してくれている松原様。

 そして、(その11)で見た通り、『宇宙からの大予言』を読み進めて行くと、何故か、『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』
初登場エピソードと似た話が出て来るのである。

 当記事では、その一致点と相違点を『ムー 2017年1月号』の記述も含めて、詳しく比較して行こう。
<初登場エピソード 比較>
『宇宙からの大予言』
1987.1発売
『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』
2016.6発売
『ムー 2017年1月号』
2016.12発売
@ 1982年春

眠ろうとした朝の四時ごろ
ベッドの横に、ロシア系の老婆
(ブルーグレーのおばちゃま)が立っていました

「もう、あなたは逃げることができません。これから、大きな仕事をしなくてはならない人です」 
(と老婆が話しかけてきた)

(松原様が)地球を救うのです」(老婆の言葉)

該当記述なし 該当記述なし
A 松原様が新聞やテレビに自分の名前が出たら、老婆の存在を信じると条件を出し、その後、成就。 該当記述なし 該当記述なし
B 1984年7月中旬

ブルーグレーのおばちゃまが
5、6人と共に現れる。

(場所の記載なし)

書きなさいと言ったのに、なぜ書かなかったのですか」とブルーグレーのおばちゃまが怒り顔で。

35年以上も前1981年以前

自分が経営する会社の事務所で仕事をしていたある昼下がり

迫力のある
声が部屋中に響き渡った
「いまから話すことを
書きなさい!

すると目の前に、ちょっと太目で目のきれいな外国人の
おばあちゃんが座っておられた


32年前1984年に初登場

(初登場時の様子の記載なし)

以来、松原様にブルーグレーのおばちゃまが、「(私たちが話すことを)書きなさい」と訴え続ける
C 1985年10月

ブルーグレーのおばちゃま率いる皆様
に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版。
(「いつ」の記載なし)

(ブルーグレーのおばちゃまの言葉を受けて)
小冊子『恐怖の大予言』を自費出版。
(「いつ」の記載なし)

(ブルーグレーのおばちゃまの言葉を受けて)
小冊子『恐怖の大予言』を自費出版。
 ご覧の通り、@Aについて記述があるのは『宇宙からの大予言』のみで、『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』『ムー 2017年1月号』もBの「書きなさい」エピソード「ブルーグレーのおばちゃま」初登場となっている。

 どうやら松原様、「ブルーグレーのおばちゃま」初登場エピソードにつき、
最新バージョンでは1984年より前のエピソード(@,A)を無かったことにしたようだ。

 さっすが、松原様、したい放題やな。

 だからこそ、『ムー 2017年1月号』では初登場が「32年前1984年)」で、『宇宙からの大予言』「書きなさい」エピソード「1987年7月中旬」と年が一致しているのである。

 ただし、『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』では、初登場に改変した「書きなさい」エピソード「35年以上も前1981年以前となっているのは謎である。

 単なる勘違いなのか、それとも、実は、1981以前バージョンの初登場エピソードもあったのか。。。

 
こういう、いい加減さも松原様らしいと言えば、松原様らしいが。

 そして、1984年より前のエピソードを無かったことにしたがゆえに、1984年の「書きなさい」エピソードをそのまま初登場として使うわけには行かず、次のような変更がなされている。
『宇宙からの大予言』
1987.1発売
『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』
2016.6発売
○ブルーグレーのおばちゃまは、5、6人と共に現れる。
○ブルーグレーのおばちゃま1人だけ
○先に、ブルーグレーのおばちゃまが現れる。

○その後、ブルーグレーのおばちゃまに、「書きなさいと言ったのに、なぜ書かなかったのですか」と怒り顔で言われる。

○最初に、迫力のある声が部屋中に響き渡った。 「いまから話すことを書きなさい!」。

○見たら、ブルーグレーのおばちゃまがいた。
『ムー 2017年1月号』『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』の内容は年以外は同じなので、より詳細な後者にて比較
 『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』の方で「ブルーグレーのおばちゃま」1人にしたのは、そもそもの初登場エピソードに合わせた為ではないかと思われる。

 また、突然、「迫力のある声が部屋中に響き渡った」ことにしたのは、
インパクトを強め、より劇的にする為の演出だろう。


 さて、ではどうして松原様は、1984年より前のエピソードを無かったことにしたのだろうか?

 その理由を私は、「ブルーグレーのおばちゃま」の次の言葉にあるのではないかと推察する。
「地球を救うのです」
「世界をひとつにしなさい」
「宗教団体の上に立つ動きを、あなたがしなければ、地球を救えません」

 『宇宙からの大予言』発売当初の1987年頃は、このようなことが出来ると松原様は妄想していたのだろう。

 当然、出来るワケがないのであるが、このような中二病的な発言が今となっては恥ずかしくなって、無かったことにしたのではないだろうか。


 また、最新版「ブルーグレーのおばちゃま」初登場エピソードのモトとなった『宇宙からの大予言』のエピソードであるが、果たして、これを松原様自身が真実だと思い込んでいるかも、
はなはだ疑わしいと言わざるを得ない。

 その理由は次の通りである。
○松原様が真実だと思っているのなら、自分の人生に劇的な変化をもたらした出来事をここまで好き勝手に改変できるとは思えない。

 できて、せいぜい、
「多少の枝葉を追加したり、大げさな表現にしたりする」程度であろう。

○これまで見て来た通り、松原様は、「ブルーグレーのおばちゃま」の正体判明エピソードを再演出したり、実際は本を見ているだけなのに「不思議な世界から、こんな言葉と映像が届きました」等と言ってしまえる人物である。

 そのような人物が語る、通常、ありえないエピソードは信用に値しないと言えよう。

 よって、私は、『宇宙からの大予言』に記載された「ブルーグレーのおばちゃま」関連エピソードも、ただの創作である可能性が高いと考える。


 ちなみに、そもそも論として、「ブルーグレーのおばちゃま」こと
ブラヴァッキー夫人が偽物であるのだが、本件については(その13)にて。



2017.04.04 新規

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松原様って、隠蔽、歪曲、捏造に何の良心の呵責も感じないタイプの人なのかナ?